【オリジナルレポ】ソン・ジュンギ主演ドラマが日本でミュージカルに! 「ヴィンチェンツォ」東京公演初日会見

スタジオドラゴン原作、Netflixにて世界190か国以上で配信された大ヒットドラマ「ヴィンチェンツォ」を世界初の舞台化。818日、日本青年館ホールにて東京公演初日会見が行われ、ヴィンチェンツォ・カサノ役の和田雅成、ヴィンチェンツォと共に戦う弁護士ホン・チャヨン役の富田鈴花(日向坂46)、ヴィンチェンツォ達と敵対する悪徳弁護士チェ・ミョンヒ役の佐藤仁美、チャヨンのアシスタント弁護士チャン・ジュヌ役の上田堪大、バベルグループの会長チャン・ハンソ役の竹内將人、チャヨンの父で法律事務所「藁」の代表役の鈴木壮麻が登壇した。

本作は原作ドラマ20話分を約3時間半の舞台に凝縮したもの。歌と音楽、「ヴィンチェンツォ」ならではのクールな仕掛けや演出で迫力のある舞台となっている。挑戦的ともいえる舞台を演じてみた感想を聞かれた和田は「3時間半というのは大作なのですが、それぞれがそれぞれのシーンを責任感持って次の人に繋げるということをやっているので、やっている側としては長さを感じることはなくて、次の人に渡すということだけを考えてやっているので、楽しいですね」と話し、富田は「20話がぎゅっとなっているので、抜けてしまうシーンもいっぱいあるじゃないですか。その中でどう深みをより出していけるかということを意識しながら演じています」と語った。鈴木は「僕はマッコリを飲むシーンが大好きで、ずっとあのシーンが続けば良いのにって思いました(笑)」とにっこり笑うと、和田が「あのシーンだけで3時間半はキツイっす(笑)」とツッコみ笑いが起きると、和気あいあいとした雰囲気に包まれた。

続いて、好きなキャラクターについての質問では、和田が「ヴィンチェンツォはハマり役ですよね。『スタジオドラゴン』に行かせていただいたときに、ソン・ジュンギさんに似ていると言っていただいて」と自信満々にコメント。すると、共演者一同に「えー? 自分で言う?(笑)」と冗談でいじられることも。鈴木は「ジュヌが好き。マイク持って歌ってほしいもの」とジュヌが歌うシーンをあげると、ジュヌ役の上田が「マイク持って歌ったらただのカラオケになっちゃう(笑)」とツッコみ、出演者同士の仲の良さも垣間見えた。

東京公演に先立ち、811日から13日に行われていた兵庫公演について、和田は「お客さんがすごく集中して観てくださっているのを感じました。3時間半というのは長くて物語の展開が早いのですが、お客様がしっかりついてきてくださっていることを舞台上で感じられたので、その熱をしっかりいただきながら東京に来ました」とコメント。竹田は「シリアスな感じの物語に見えるんですけど、基本はコメディなので、それで笑ってくださっているのを見ると、楽しいなって思いました」と振り返った。

また、ミュージカル版ならではの見どころについて、和田は「ミュージカルにすることによって、セット転換が多くて、次の場面に移行しやすいのが魅力なんだと思いました」と語る。上田が「セットの高低差があります。僕は高所恐怖症なんですけど、気を付けて安全第一で演じています」と話すと、竹内に「『こわーい』って言うのがかわいかった(笑)」とエピソードを明かした。実は和田も高所恐怖症とのこと。これについて和田は「役になるとそういうのは無くなるので。下を見ない様に、客席を見れば大丈夫です」と役者魂を感じられるコメントに、共演者から拍手が沸き起こった。

会見中は和気あいあいとした姿が印象的だったが、稽古中は演じることに集中していたため、舞台入りしてからコミュニケーションを取る余裕が生まれ、そこから仲が深まっていったそうだ。仲良しエピソードについて、富田は「毎日、佐藤さんがパンとかコーヒーとか、私が知らない間に置いておいてくださったり、私が台本とかばらばらに置いちゃっているのを整えてくださったりして、本当にお姉さんみたいな感じで支えていただきました」と悪役とのギャップの大きさに富田の胸にグサリと刺さったそうだ。

親子役の鈴木とのエピソードについて、富田は「指を指したら、鈴木さんが鼻に(指を)入れてきて(笑)」と明かし笑いを誘うことも。鈴木は「だんだん親子関係を深めていきました。濃い親子の絆を感じることができる時間を経て舞台をやっています。目を見て信頼ができる女優さんだと思っています」と語った。

また、今回の舞台が5年ぶりの出演となる富田について、和田は「すごく度胸のある方だなと感じました」、上田は「飲み込みが早い」、佐藤は「アドリブ出るのが早かったものね」と、共演者から褒め称えられた。アドリブについて、富田は「アドリブを入れた記憶がないんですけど。ジュソン役の伊藤裕一さんがアドリブをバンバン入れてきてそれだけで笑っちゃうこともありました」と明かし、共演者から刺激を受けて本人もアドリブが自然と出た様子。本作で自分の殻を破りたいと意気込みを語っていた富田は、「破り途中ですね。ゆで卵でいったらバリバリ言っているかなっていうところです。稽古期間中、皆さんが本当にあたたかくて、何も包み隠さずに言ってくださるので、その言葉が刺激となって、これが終わったらヒナが生まれるんじゃないかなって感じです」と語った。

好きなセリフについて聞かれると、富田は「ビンチェンツォの『後悔は生きていくうえで最高の地獄』です。一幕でも二幕でも出てくるのですが、場面によって考え方が変わってくるのでグサっと刺さります」と語り、鈴木は「家族はどんなことがあっても家族」と答えると、竹内が「家族が軸になっていて、それぞれの家族でいろんな関係性で進んでいくのが面白いです」と作品の魅力を語った。

最後に和田が「いろんな方の助けがあって、きょうも舞台に立つことができています。千秋楽まで応援お願いします」と熱く語り、始終笑顔のたえない会見は終了した。

公演情報
タイトル:ミュージカル「ヴィンチェンツォ」
大阪:2023825日(金)~27日(日) サンケイホールブリーゼ出演者

原作:ヴィンチェンツォ(製作:スタジオドラゴン/脚本:パク・ジェボム)
企画・プロデュース:エイベックス・ピクチャーズ
企画協力:スタジオドラゴン
公演に関するお問い合わせ先:ミュージカル「ヴィンチェンツォ」公演事務局(平日11時~18時)
03-6280-4670
公式サイト:https://vincenzo-musical.jp/
公式Twitterhttps://twitter.com/Vincenzo_stage

© 2021 Studio Dragon CorporationMUSICAL VINCENZO 2023

 

 

取材:Zackey

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