
2026年1月29日、東京都内某所にて、タイ国大使館商務参事官事務所主催による「タイのマンガが熱い! 『ソイ・ストーリーまんが家はタイの小路をゆく』&『異世タイ転生』応援記念イベント」が開催された。イベントには、『異世タイ転生』の原案となった動画「タイに来たらいいと思う」で知られるNipponBoyzのルーク、リョータ、ヒデキの3名と、漫画家・小林眞理子が登壇。抽選で当選した30名のファンを前に、タイの魅力を語るトークや、NipponBoyzによる歌唱パフォーマンスなどが行われた。
開会の挨拶では、『異世タイ転生』に登場するジャック講師のモデルとなった、タイ国商務省国内商取引副所長が登壇。本企画は、漫画を通してタイの製品の新たな魅力を日本の人々に伝えることを目的に進められており、タイのコンテンツが日本の漫画作品として形になったことを「とても誇りに思っている」と語った。

トークショーの時間になると、いよいよNipponBoyzが会場に登場。ルークがヒデキをおんぶし、モイスチャーを振り撒きながら現れるという、あまりにも独特な登場演出に、オープニングから会場は笑いに包まれた。ステージ中央に到着すると、「タイに来たらいいと思う」というお馴染みのあいさつで一気に会場の空気をつかみ、漫画家・小林眞理子とのトークショーがスタート。
タイを舞台にした作品を描くきっかけについて小林は、「タイ旅行に行って、めちゃくちゃ面白いこととか珍しいこともあって。それをどうやって皆さんに伝えようと考えたとき、一番いい方法が漫画を描くこと。どんな場所なのかを伝えるために描き始めました」と語った。
また、漫画家になる前は“正体不明の旅人”だったと話す小林。現地で出会ったタイの人々に「漫画を描いています。タイのことが知りたい」と伝えると、さまざまな場所を案内してもらい、その経験を通して、さらにタイへの愛着が深まっていったという。

そして今回、NipponBoyzを主人公とした漫画を書き下ろされることに。その話を聞いたリョータは、「正気か?! なぜそのような選択をしたのか。でも、絵にしていただけると聞いて、すごく嬉しかったし、面白い漫画になると思いました」と心境を明かす。すると突然、ルークが「納豆ですね」と、まったく関係のない発言を放ち、リョータがすかさず「納豆なんて言っていない」と呆れ気味にツッコミ。会場の笑いを誘いつつ、ルークは「私も本当に嬉しいね。ありがとうございます。この会社、好きです」と、独特の世界観全開のコメントで会場を和ませる一方、ヒデキは「まさか自分たちが漫画化されるとは思っていなかったので、本当に嬉しい限りです」と、しっかりとした言葉で喜びを語った。緩急のある3人の掛け合いと温かなトークに、会場には笑い声があふれる。

漫画を読んだ感想を求められると、リョータは「楽しい、面白い漫画だと思いました」と素直な感想を口にする。するとルークが間髪入れずに「本当にキレイね」と一言。それを受け、リョータがすぐさま「小林さんのことね」と補足。タイ語での通訳をしつつ、さらに日本語でのやり取りでありながらも、完全にルークの“通訳役”に回るリョータの姿に、会場からはクスッと笑いがこぼれた。続けてリョータは、「漫画のディテール本当にすごい。しかも一人で描かれていると聞いて、街並みの細かいところまで全部描かれていると知り、驚きました」と、そのクオリティを絶賛。これに対し小林は、「街のごちゃごちゃしているところも含めてタイの魅力だと思っていて、それをみんなにわかってほしかった」と、制作に込めた思いを明かした。

ここでリョータがヒデキに向かって「ヒデキは漫画、読めるよね?」と話を振ると、ヒデキはしばらく沈黙。思考が止まったかのような、ヒデキ独特の“間”に突入し、リョータも思わず「どうした!」と焦り気味に声をかける。しかしその後、ヒデキは「ディテールとか、リアルな感じがあって面白いなと思いました」と、しっかりと感想を述べた。
タイの“ごちゃごちゃした雰囲気”を大切にして描いているという小林は、作画の際に定規を使わず、すべてフリーハンドで描いているという。少し歪んだ線も、タイの街並みを表現する上ではちょうどいいのだそうだ。この話を聞いたルークが「嘘でしょ」と驚いた表情を見せると、そのリアクションにも会場は再び笑いに包まれた。
タイで生活をするなかで好きなところについて、小林は「タイで好きなのは自由なところ。人のことをあれこれ言わないところ」と明かした。さらに、LGBTQについても、わざわざ多様性として強調したり、宣伝文句のように掲げなくても、自然に表現できる空気感があるところが、タイの魅力だと付け加えた。

一方で、慣れない部分について聞かれると、小林は「『またかよ』と思うのは、メニューを見て“アンニー(これ)”って頼むけど、“マイミー(ありません)”と苦笑い。「それじゃこれ!」と別のメニューを頼んでも、再び“マイミー”と言われることがあり、タイ各地を飛び回ることの多い小林だが、どこへ行ってもこのやり取りに遭遇すると明かした。
好きな県を聞かれると、小林が挙げたのは、タイ東北部に位置するコーンケーン県。バンコクに比べて比較的過ごしやすい場所だそうで、とのことで、“イェンディー(涼しい)”と伝えると、ルークが「日本も“イェンディー”ですね」とコメント。しかし、現在の日本の気候は“涼しい”を超えていることに気づき、「寒いね。“イェンディー”じゃない。寒い」と言い直し、会場の笑いを誘った。さらに、タイに住んでいて慣れないことについて聞かれると、ルークは「タイはゴーストがいます。怖い」と発言。やや質問とはズレつつも、タイで生活する前までは信じていなかった幽霊の存在を、今では信じるようになったという。

タイでのエピソードについて、小林もコメント。タクシーに乗った際、車内にケータイを忘れてしまったという出来事を通して、タイ人と日本人の行動の違いについても言及した。日本人の友人に「ケータイをなくした」と相談すると、これまでの経験をもとに対処法や情報を教えてくれることが多い一方で、タイ人の友人に相談した際には、すぐに「ケータイを探しに行く」と実際に行動してくれたという。小林は、この一つのハプニングから、国民性の違いや、優しさの“質”の違いを感じたと語った。この話を受け、ヒデキは「日本は“知り合い”と“友達”の差が結構はっきりしている。でもタイ人は距離感が近い」とコメント。さらにリョータは、「PD“お腹減った?”って聞かれて、 “ご飯に連れて行ってくれるのかな?”と思ったら、タイではだたの挨拶だった」と、カルチャーショックを受けたエピソードを明かした。そこでリョータが、「タイ人に“ご飯食べた?”と聞かれたら、どう返せば良い?」と投げかけると、ヒデキは「サワディクラップ(“こんにちは”や“どうも”などの挨拶の言葉)」と、普通に挨拶で返せばいいと回答。会場のタイ人関係者にも意見を求めると、「コップクン(ありがとう)」と答える人もあり、返し方はそれぞれあることがわかった。
トークの後半では、おすすめスポットとして、大型ショッピングモールの“アイコンサイアム”やローカルフードが有名な“ヤワラート”、タイ北部にある自然豊かで比較的涼しい“メーホンソーン県”などが挙げられた。そんな中、リョータは「“ルンピニー公園”には、野生のオオトカゲもいますし、無料でトレーニングできる場所があって、“野生のマッチョ”も見られます」とユーモアたっぷりに紹介。

おすすめの食べ物については、小皿で提供される “ディムサム(点心)”、酸味と辛味が特徴の“トムヤムヌードル”、チェンマイなど北タイの名物スープ“ナムニャオ”、北タイの名物ディップ“ナムプリック・ヌム”などが挙げられ、最後はおなじみの「タイに来たらいいと思う」という言葉で締めくくられた。
イベントの最後は、音楽活動も行っているNipponBoyzに歌手としての目標について質問が投げかけられ、日本では5大ドームや武道館、タイではインパクトアリーナのステージに立つことを目標にしていると明かした。その後、「僕たちラック・タイ」を披露。鼻にヤードムを突っ込むパフォーマンスで笑いを取りつつ、会場を笑顔を笑いに包んだ。

取材・テキスト:Zackey
photo:AaruTakahashi( https://www.instagram.com/aarustagram/ )
『異世タイ転生』は2025年12月より、各プラットフォームにて配信中。
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