2004 年にデビューして以来、グループ活動だけでなくソロアーティストとして常に第一線で活躍し、昨今の K-POP ブームの火付け役である JAEJOONG(ジェジュン)。デビュー20 周年を経た彼が、3月15日・16日の2日間にわたり、千葉・幕張メッセ 国際展示場ホール1-3にて「𝟐𝟎𝟐𝟓 𝐊𝐈𝐌 𝐉𝐀𝐄 𝐉𝐎𝐎𝐍𝐆 𝐀𝐬𝐢𝐚 𝐓𝐨𝐮𝐫 𝐂𝐨𝐧𝐜𝐞𝐫𝐭 𝐉–𝐏𝐚𝐫𝐭𝐲 “𝐇𝐨𝐦𝐞” 𝐢𝐧 𝐉𝐚𝗽𝐚𝐧」を開催した。この公演は、「HOME」パーティをテーマにしたもので、1月のソウル公演を皮切りにタイ、日本、マカオの4か国を周るアジアツアー。歌やファンの願いを叶えるコーナーなどを設け、ファンとの特別な時間を過ごした。
本記事では、15日の公演内容をレポートする。

日本公演を待ちわびていた多くのファンが集まる中、会場はファンの期待感に包み込まれた。開演時間が過ぎ、場内が暗転するとオープニング映像がスタート。
JAE JOONがベッドから起き上がってから、ホームパーティの準備をするまでの過程が映し出され、ファンの期待感をさらに高めた。そして、JAEJOONGがケーキのろうそくに火を付けて、画面いっぱいにJAEJOONGのクローズアップが映し出されると、会場に生バンドのエネルギッシュなサウンドが響き渡った。
JAEJOONGの登場を待つファンの視線がステージ中央の扉に集中すると、バックライトに照らされたJAEJOONGが登場! 歓声と拍手で迎えられたJAEJOONGは、1曲目に「Rain Shower」を披露。雨音と儚げな歌声は、聴く者の心にじんわりと染み渡り、続けて歌った「Drawer」で、聴く者の心にさらに訴えかけてくる。
JAEJOONGは大きな拍手と歓声に包まれながら、「みなさん、こんにちは!」と元気よくあいさつし、久しぶりの日本ファンとの再会を喜んだ。
ここからは、事前に募集したファンの願いをJAEJOONGが叶えるコーナーがスタート。「ファンと日本でデートをするなら?」という質問に、デートコースを考えることになったJAEJOONG。彼は決められたコースが出てくるような高級レストランで食事をするようなデートは好まず、手を繋ぎながらぶらぶらする素朴なデートがしたいと告白。さらに、ファン1対1でのデートなら、ひと気の少ないところが良い場所として、「行ったことのない足立区に行きたい!」と答えると、会場からはどっと笑いが起きた。


そのほかに、『悪い記憶の消しゴム~My Memories~』のOST「大丈夫」を歌ってほしい」という願い事では美しい声を会場に響かせたり、写真撮影用のポーズを取って欲しいという願いでは、セクシー、キュート、儚げを表現してファンを喜ばせたりしてさまざまな願い事に応えてくれた。
この時間では、解禁前のうれしいお知らせが発表されることも。家でくつろぐ姿を見たいという願いを叶えるために、床に寝ころんで独り言を言いはじめると、「日本のテレビCMの撮影をしたんだって」という情報を明かし、ファンを驚かせた。
このコーナーの最後には、「JAEJOONGにとって日本はどのような意味があるのか?」という質問に、彼は「海外って感じはあまりしないですね。ソウルから釜山に行く感じ。誰よりも日本という国に詳しいけど、まだまだ知りたい国。僕の好奇心を刺激する国。あったかい国。JAEFANSがいるからいろんなところに会いに行きたい国。家族だよ」と伝え、その言葉に感動したファンから大きな拍手が送られた。
トークが終わると、ライブの時間へ。21周年記念のシングル「Hoper」、「I Want To Ask You」、「Run Away」といったエモーショナルなナンバーを続けて歌い、公演の後半では、ロックなJAEJOONGのステージへ。「みんな一緒に歌おう!」と叫んだJAEJOONGは、「Glorious Day」、「Humanity」、「Devotion」、「Mine」、「Tru Love Tru Lies」といったパワフルなナンバーで会場を熱くした。
情熱的なステージを見せたJAEJOONGが、「もう9曲目ということは、そろそろか…」とつぶやくと、いつの間にかに公演の終盤を迎えていることに気づいたファンが、名残惜しそうに「えー!」と声を上げる。しかし、その声を聞いたJAEJOONGがこれから予定されている情報を次々と明かし、再会の約束をしてファンを元気付ける。
そして、JAEJOONGが「次の曲はみなさんと一緒に楽しみたい2曲です。イントロが出てきたら両手を上げてクラップしてください」と伝え、「Summer J」のステージへ。イントロが流れると、リズムに乗せてハンドクラップするファンは、「J! J! J!」と叫んでテンションを上げていく。熱狂的なファンの反応に、JAEJOONGのテンションも上がるばかり。「もう一回いけるか!」とファンを煽ると、「J! J! J!」と叫ぶファンの声もどんどん大きくなる。続けて、「To The Boy」を披露すると会場は熱気に包まれた。
アンコールステージでは、JAEJOONGの熱い想いが込められた「I AM U」を披露。JAEJOONGの優しくて温かい歌声はファン一人一人の心にしっかりと届き、会場からは大きな拍手が送られた。
そして、アンコールの最後の曲として、「Balloons」が披露され、歌の途中からトロッコに乗って客席を周り、ファンはJAEJOONGが間近で見られることに大興奮。
あっという間にメインステージに到着してしまうと、「短いよ」と嘆いていたJAEJOONGだったが、彼がファンを想う気持ちはしっかりと届いていただろう。JAEJOONGはファンの歓声と拍手を浴びながら、「ありがとう!」と爽やかな笑顔を見せてステージ中央の扉に向かうと、客席に手を振りながらステージを後にした。

取材:Zackey


